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「リブラ、銀行口座を持たない層がターゲット」を読んで

フィスコがYahoo!に投稿している「仮想通貨コラム」から、「フェイスブックの新仮想通貨リブラ、銀行口座を持たない層がターゲット」に注目してみました。

先月構想が発表されたFacebookのあらたな仮想通貨Libra。その内容を見てみると、ビザやマスターカードといった大手クレジットカードからペイパルといった決済サービス、ウーバーなどの歯医者サービス、その他ブッキングドットコムやスポティファイなどのオンラインサービスやアメリカの最大手仮想通貨取引所であるコインベースが参加していますが、現段階では大手銀行の名前は挙げられていません。

このことからコラムでは、利用者は必ずしもFacebookユーザーとは限らず、リブラを通じた国際送金や様々なサービスと連携し幅広い店舗での決済が可能になるのではないかという可能性を指摘しています。

今回の発表では、世界的に見ればまだ金融インフラが確立しておらず、成人の約半数が銀行口座を持っていない現状の中でリブラが人々をつなぐエコシステムとして働くことを目指しているということが明らかになりました。

コラムでは、銀行口座を持たない層が資産保管や送金手段として広く活用し、利用を促す期待がある一方で、グローバルな規制の煽りを大きく受ける可能性もあると指摘しています。来年のローンチまでに構想やデザインがどうなっていくか、それがリブラの明暗を分けると言えるでしょう。

大きな期待とリスクを秘めたリブラ。前回ご紹介したコラムでは厳しい評価も見られましたが、圧倒的な話題性で仮想通貨に関するトピックの中心になっていることは事実。世界的にも大きく注目されているといえるでしょう。個人的には、リブラのメインターゲットが先進国の人々ではないと明らかになったことで、今後なにか影響が出るんじゃないかなぁ、とも思っていますが、引き続き注目したいですね。