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フィスココラム「米中通貨戦争の行方」を読んで

Yahoo!に掲載されている「フィスコ・コラム」より、「米中通貨戦争の行方」という記事に注目してみました。

アメリカと中国の間で起きている貿易摩擦は、通貨戦争という新たな局面を迎え一層の白熱。トランプ大統領は来年の再選に向け制裁の手を緩めず、中国もそれに対抗する構図が続いています。両国の対立が激化することで、円の先行きも見えなくなってきたと記事では述べています。

トランプ大統領が対中制について言及すると、市場の夏休みムードも一気に吹き飛びました。1ドル=7元台に乗る元安、さらにアメリカが中国を「為替操作国」として認定するなど、貿易摩擦はついに通貨戦争と呼べる状態へと発展。円も一時4円も下落し、トランプ成犬発足以来の最安値である104円56銭も視野に入ってきました。

ただ、中国はアメリカが定めている「為替操作国」の条件は満たしておらず、この制裁に対して疑問視する動きも。また、中国人民銀行による元の基準値は、従来に比較すれば元安方向に傾いているものの予想の範囲内にとどまり、現段階では当初懸念されていた程影響は広がっていないとのこと。しかし、両国とも相手が折れるまで屈しないスタンスを貫いており、当面は予断を許さない状況だとコラムでは指摘しています。

また、今後の見通しについては、中国経済への深刻なダメージを想定し、円やスイスフランがリスク回避として大きく買われる可能性があるようです。本来であれば仲介役となるイギリスやドイツも、国内情勢の都合でそちらまで手が回らず、アメリカと中国ンお対立はいよいよこれから本番を迎えるといえるでしょう。不穏な動きを見せる世界経済も、注目していく必要がありそうです。