「利下げラッシュの9月」を読んで

株式会社フィスコがYahoo!ファイナンスにて連載している「フィスココラム」より、「利下げラッシュの9月」という記事に注目してみました。

9月は主要国・新高校の中銀定例会合が多く、政策金利の引き下げや緩和方針が一斉に打ち出される見通し。米連邦準備理事会は、前回に引き続き利下げが見込まれ、各国の金融政策もそれに続く形になりそうだとコラムでは指摘しています。

中でも特に注目すべきは、米連邦準備理事会と欧州中銀。米連邦準備理事会は7月末に開催された会合に続き、政策金利を引き下げる公算で、連邦公開市場委員会でさらに穏健派寄りの見解が示されるかがポイントだといいます。そして、欧州中銀は、先月の理事会にて来年半ばまで政策金利を据え置く方針を改め、引き下げ前倒しを示唆。ドイツのGDPがマイナスを踏むなど、経済低迷は明らかで、量的緩和も含めた追加緩和にシフトしていくと予想されます。

主要国の中でも英中銀やカナダ銀行は金利据え置きの見通しがあるものの、イギリスはジョンソン政権発足により合意なきEU離脱への疑惑が浸透。また、カナダもアメリカに続き長短金利差の逆転現象により、利下げとは無縁かと思われていた景気にやや陰りが広がっている様子で、政策対応は必須と考えられます。

それに対して、新興国では米通摩擦が景気回復のマイナス的要因となる半ンメ、金融緩和による景気下支えで相殺される可能性もあると指摘。トルコ中銀が連続利下げに踏み切るかが一つのポイントとなるようです。

各国が金融緩和を進めていけば、円に上昇圧力がかかる形となりますが、日銀はどうなるのでしょうか?コラムでは、量を見ても質を見ても緩和は限界で、手段のなくなった日銀を見越した円買いが更に強まるのではないかと指摘。貿易戦争の中心であるにも関わらず、依然としてドルが「安全通貨」として扱われドル・円は現状下支えされていますが、一つの大きな節目となる100円が視野に入るなど、不穏な空気が徐々に広がっているのは間違いなさそうです。

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