「米利下げはやはり長期化?」を読んで

Yahoo!で読むことができるフィスコの「米利下げはやはり長期化?」というコラムに注目してみました。

先日、アメリカの連邦準備理事会が10年ぶりとなる政策金利引き下げを実施。利下げはあくまでも「予防的」なもので長期化しないという見方が考えられますが、インフレ関連の回復が遅れれば一段の緩和は避けられないのではとコラムでは指摘されています。

今回の引き下げは2008年12月となり、パウエル議長はその後の記者会見で経済の見通しは良好であることを発表。あくまでも「下方リスクへの保険」的な意味合いとし、インフレ目標値である+2.0%への引き上げを目指すとのことです。

しかし議会証言ではパウエル議長の発言内容が慎重派であったため、利下げサイクル入りなのではないかという見方も市場にはあったそうです。それに対し、パウエル議長は「サイクル中盤での政策的調整」であり、「長い利下げサイクルの入り口とは違う」と否定。しかし、「政策を一段と緩和的にすることが適切」、「1回だけの利下げで終わるとも言っていない」という発言もあり、年内に複数回の利下げが行われる可能性も伺えます。

これについてアメリカのトランプ大統領は長期的かつ大幅な利下げを実施しなかったとして批判を強化。空席となっている連邦準備理事会理事に大統領選での陣営幹部である経済学者を送り込む方針だそうです。この人事が通れば、今後の連邦公開市場委員会では値下げ誘導が強まるでしょう。ファンダメンタルズのみでなく、政治的背景を鑑みても利下げの長期化は起こり得るとコラムでは指摘。ドル買いが続くかどうか、今後も注目したいですね。

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