『企業進化ダイナミズム』(著:白井一成)を読んで

白井一成氏といえば、シークエッジグループの代表で、株式会社フィスコという投資に関するツールや情報を提供している会社の代表でもあります。シークエッジグループがあって、その子会社として株式会社フィスコがある、という感じですね。このシークエッジグループはもともとは白井現社長ではなく、そのお父さんが設立したのだそうです。

『企業進化ダイナミズム』のテーマはずばりそのところで、白井社長がシークエッジの母体となる企業グループを受け継いだ時には借入金1600億円もの巨額負債を抱えていたといいます。そこから白井社長がどう解消させていき、グループをどう再生させていったか。ノンフィクションであるだけに、現場の空気にいたるまで詳細が語られています。

この本によれば、白井社長がシークエッジの経営権を引き継いだのは、26前後。父の死、経営悪化による巨額負債、車内組織の崩壊。経営危機につながる様々な要因が一気に噴出したといいます。そこでまず資金調達をどうにかしないといけないと考えた白井社長は、経営に関する勉強に全力で取り組みます。外部のコンサルタントとも相談して、ようやく30歳で負債をほとんどゼロに。そこで培った経営戦略のコンサルティングサービスや投資関連商品を扱う新たなビジネスモデルを構築してシークエッジグループとして再生を果たします。この本ではそんな白井社長とシークエッジが「投資金融サービス進化形」を目指すろころまで綴られています。

金融や経営に興味のある方、将来会社を継ぐかもしれない方にぜひ読んでみて欲しい一冊でした。

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