「二極化進む欧州政治」を読んで

株式会社がYahoo!ファイナンスで連載しているコラムより「二極化進む欧州政治」という記事に注目してみました。

コラムによると、右派ポピュリズムが台頭するヨーロッパ情勢の中、ドイツでは急進右派政党が議会選にて指示を拡大。旧東独エリアでも与党を上回る議席を獲得したといいます。今後政治リスクとして意識されるようになれば、ユーロ相場にも影響をもたらしかねないとしています。

ドイツの経済は中国が最大の貿易相手となっており、その中国の腰折れが原因で近年は不振の傾向に。特に製造業購買担当者景気指数は、経済活動のプラス・マイナスを隔てる目安となる50を大きく下回っているそうです。EUの中でも指導的立場にあるはずのドイツの低迷は、EU全土の成長鈍化にも繋がりかねないと記事では指摘。また、経済情勢の悪化は中東・アフリカから流入する難民や移民へ反感にもつながり、極右政党「ドイツのための選択肢」が躍進した原動力にもなっているとの見方もあるようです。

もちろん、経済情勢の悪化と極右政党の台頭は必ずしも結びつくわけではないでしょう。しかし、自国利益を最優先に求めた排他的主張を掲げる急進右派が勢力を拡大する国には、経済政策に関する不満が共通しているといいます。

急進右派の台頭がなおも続くか、中道へ回帰を見せるかの分かれ目ともいえる現在。もしスペインで極右政党VOXがさらに勢力を強めるようなことになれば、域内経済の回復は遅れると考えた方がよいだろうと記事では結論づけています。

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